スケッチひとつ
前のイラストを1月8日に完成させてからずっとキャンバスもスケッチブックも開かずに、10日経ってしまいました。間が空いてからいざ描こうとすると、うまく行かないのではないかと気が重くて、もっと後回しにしたくなります。でも、ニュースレターに載せるものがないのは寂しいので、鉛筆を持ちました。スケッチブックを見返しつつ、これまで積み上げた手順を思い出しながら描くと、失敗せずになんとかひとつ描けました。
ニュースレターの習慣がなければこのまま描かなかったかもしれません。習慣パワーです。
振り返り
イラストを描くごとに書いている復習ノートを見返します。作業を振り返ったり、当時の気持ちを思い出したりします。
おSkebを頂戴してーーけもフレの白龍のビキニ、あとはおまかせーーというご依頼で作成。
完成までずっと目の調整をしていた。初めはもっとぱっちり描いていたものを、下まぶたを強くして目を細めるように描き加えた。
目を大きく開いていなくても、顔にしめる横幅が広ければ瞳が大きいことは変わらず伝わる。それにこの絵では顔は目線より上にあるので、目の下の方は頬で隠れるのが正しい。はじめのぱっちり目では頬が無いようになって、顔の立体感が損なわれていた。
画面右のビニール風船の人形をそれらしく描くのが大変だった。ぬいぐるみではなく、水遊びのおもちゃだとわかるようにしたかった。繋ぎ目の線から垂直に伸びる細かい皺があるとそれっぽい。これは浮き輪を描く時と同じだね。そのシワの流れに合わせて、ギザギザしたハイライトを入れたらもっとそれっぽくなったかな。でも、色が白だし日陰にあるしでそのハイライトは入れられなかった。初期段階ではこのフロートを透けたものにしようとしたけど、あまりに難しいので不透明になった。
キャラクターイラスト最重要パートである顔を描き足したイラストでした。描いているときは、なんとなく感じる違和感の正体を特定できないまま少しずつ削るようにして完成形に近づけました。頬による顔の立体感というのは復習しているときにやっと気づいたものです。失敗しないでよかった。
KuniKuni