宇宙船マジックミラー号
ごきげんいかがでしょうか。クニクニです。今週はBlenderを使っていくつかのアニメを作りました。
これらは、さもなにか重要な処理をしているらしいコンピュータの出力を模したアニメです。ところどころ『スターウォーズ』を参照しています。
キャラクターでも背景でもエフェクトでもないこれらを「アニメ」と呼ぶのは違う気もしますけど、作る工程はなかなかアニメらしかったんですよ。例えば図の出力が少しずつ表示されるところは、図の上に真っ黒の板を置いて下にカクカクと動かすことで描いています。そのキーフレームは等間隔でなくて、それらしく見えるように演技させてあるのです。
そうして作ったアニメは私の机の上にあるスマートミラーで再生しています。待受画面にするために作ったんですね。それとBlender の学習も兼ねていて、等高線風の図やテキストの表示に初めてジオメトリーノードを使ったり、いい勉強になりました。
スマートミラーも今週作ったもののひとつです。けど、この詳細はまたしっかりまとめて作り方などを含めてパソコンの話をするブログに投稿したいなと思っています。簡単に紹介すると、奥行きのある額縁に前まで使っていたスマートフォンを入れて、それ自身のターミナルエミュレータでMagicMirror²というスマートミラー用のソフトを走らせているというものであります。
今週はもうひとつ、5月2日に一枚のイラストを各所に投稿しました。
これは一年前の4月末に「みんなの隊長さんフォト合同!」という同人誌に載せてもらったイラストです。イベントでの頒布から一年経過して、全体に公開しても良いということで個人サイトや各SNSに投稿しました。
Web向けに書き出そうと再びキャンバスを開いて、改めてこの絵に向かいました。今ならもっとうまく人体を描けるのではとか、今こんなに気合を入れてあれこれ描き込めるだろうか、と考えます。
振り返り
イラストを描くたびにつけている復習のノートを、できるだけそのまま貼り付けます。絵のレビューから技術に関すること、公開時の気持ちなどを振り返りましょう。今週は先に紹介した5月2日公開のイラストについてのノートを取り上げます。
手前の子が着ている肩にボタンが有るシャツは「エポーレットシャツ」と呼ぶらしい。ナポレオンの軍服みたいなフリンジをつける部品の名残の装飾とのこと。次回資料を探すときのために名前を覚えとこう。
合同誌に提出したイラスト。その制作の流れの上で、カラーラフをしっかり描いてから仕上げた。
このカラーラフ、かなりしっかり描いてる。でも、本番前のラフがしっかりしすぎているのはそんなに良くないかもしれない。というのも、ほぼ完成像のカラーラフから清書をする中で、完成度の上がり具合が鈍いことへの焦りというのが生じたから。これはいつもイラストをやってて初めて感じるものだった。
完成のためにどう描いていいかわからなくなりながら、必要だと思うところを探して描き込むようにした。イラストとは説明なので伝えたいことに繋がることを絞り込んでいく。服が濡れているのが最重要なので、そこは複雑になっても水が染み込んだり跳ねた跡を描いた。そのほかはあまり余計なことはせず、でもないよりはあったほうが完成度が高まる書き方を探った。最後の方は全体を見て描き足すべきとこを探しては描いてみて、やっぱり不要だったらアンドゥ、とやっていた。これは、数独の難問でどこか埋められるとこがないか何度もマス目を見返す作業のようだった。
ーーとありました。完成度を上げるためになにをすればいいかわからなくなったイラストだったんですね。そこまでやって自分の限界に触れることができます。
KuniKuni