一影二影ってこと?
おはようございます。クニクニです。12月3日に新しいカラーイラストを公開しました。12月もよろしくお願いします。
影のある絵。いつもより影をしっかり描いて立体感を出せました。陰影のコツがひとつわかった気がします。
振り返り
イラストを描くごとにつけている復習ノートを見返します。ここでも影の話。影レイヤーの描き方を変えてみた実験的な2枚のイラストについてのノートです。
影の描き方を探った2枚のイラスト。影のレイヤーをいつもより一枚多く使い、人物のシルエットを横断するような大きな影を描いている。これがあるので全体の立体感や姿勢の前後が伝わりやすい。いつもはこれをせず、描くのはシルエットの内に収まる服の皺だとか肘の折れ目などの小さい影だけだ。
頭からその色のままはてなマークが生えてるのは10年以上前のアニメとかで見た表現だったと思う。かわいい。
この2つのイラストはページ機能を使い並行して描いた。このくらいのイラストならキャンバスを伸ばして横に並べて進めたほうが楽ちんで、見比べるのにも向いてるな。でも、ページを使うと表示されていないとこには絶対描けないのでフェイルセーフではある。横並びで並行して描いていると必ずレイヤーを間違える自信がある。
試験的に描き方を変えたイラストでした。わたしの目には作者が違って見えるほど普段から作風が変わっています。
陰影に苦手意識があり、これまでも復習ノートには度々上手くいかなかったところや取り組んでみたことを書いてきました。何が苦手かというと、複数の影レイヤーとその使い分けです。乗算の合成モードを使うととても簡単に影を描けます。それで上の絵のように上体がうつむいている表現で腹部に影を置いた上に服の合わせ目の影やシワを描くレイヤーを設けるまではいいのですが、さらにそこに腕から落ちて腹にかかる影を描きたかったらどうしたものか。そしてもし背景があったらまた影が落ちて新しい層が増える。そうやってレイヤーがごちゃごちゃと増え続けるのではないかと考えてしまうんです。そうなったら管理ができないうえに影がどんどん重って真っ黒になってしまうんじゃないかと。
そんななか、この時に実験として大きな影と小さい影という基準で影を2つに分類して描いてみたのでした。分け方を決定して枚数に上限を設けることで、管理ができてイラストとして伝わりやすさも確保するテクニックです。
やっと編み出した影の管理ですがこれ、イラストの方法としてはよく言われる「一影二影」ってやつだったんですよね。私は最近やっとこの一影二影と言うものを伝え聞いて、初めて認識して目から鱗状態です。こうやってあとから知るのは損なのでもっと貪欲に知識を収集しないといけません。
今週の新しいイラストでも影をふたつ重ねています。1,大きい影2,小さい影の分類から基準をより明確にして、1,シルエットにかかる影2,部品の凹凸形状を作る影と分けています。振り返りのイラストより精細に描けるようになっていますでしょう。
KuniKuni